言葉にならない人

わたしは去年の夏に、キーパーソンと出会った。

 

 

・20歳年上

・はげ(スキンヘッド)

・デブ(お腹が半端なく出てて、手足細いナゾな体型)

・半身麻痺気味(性生活は完全に女が動く)

・金なし(割り勘が良いところ、カンパしたことあるくらい)

・むちゃくちゃ毛深い(クマかと思うくらい全身毛むくじゃら)

バツイチ(これはわたしにはどうでもいいとこだけど)

 

スペックから見たら、最低ランク。

 

 

ぜったいに好きにならないタイプ。

 

 

でも、しゃべりだけはとってもおもしろかった。

 

 

そしてわたしのことを誰よりも観察してくれてた。

 

 

男性なのに感情の波もはげしくて、接してておもしろかった。

 

 

そしてなにより、わたしのことを、とても好きでいてくれた。

 

 

彼と過ごした10ヶ月間は、わたしの価値観をおおきく変えた。

 

 

彼のおかげで、ゆがんでいた男性へのイメージも変わったし

男性への誤解がとけた気がする。

 

 

彼の存在があったから、ツラかった旦那の浮気も乗りこえられたし

いろんな壁を乗りこえられたんだと思う。

 

 

毎日笑って

 

けんかして

 

なか直りして

 

歩みよって

 

だきあった。

 

 

すぐに好きになれなかったし

 

わたしが彼の気持ちに応えられないことが発端で

 

何回も何回も彼が傷ついて大泣きした姿を目の当たりにした。

※大のオトナが、大きめのおっさんが、声を出してワンワン泣く姿は圧巻だった。

 

わたしの中で、常に彼のスペックと

 

彼の心のまっすぐさのはざまに挟まれて

 

見える部分の醜さと、見えない部分の美しさを受け入れることが

 

真実を学ぶ機会になっていたんだと思う。

 

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わたしは信じられないくらい、彼から学ぶことがたくさんあった。

 

 

今まで彼とのことを文にすることができなかった。

 

今だってまだ書けない。

 

 

本当はもっともっと書きたい。

 

 

自分の中でまだ消化できてない。

 

 

一緒にいた時間は長くないけど、

 

密度が濃すぎて・・・

 

交換したエネルギーの情報量が多すぎて・・・

 

 

まだ文にするほど頭の中で整理がついてないっていうのが実のところ。

 

 

だけど書いていきたいんだ、少しづつでも。

 

 

今はもう一緒にいないけど

 

彼との時間が美化されたり

 

記憶がうすれて、当時に感じたことを忘れてしまうのはイヤだから。

書き残しておきたいから。

 

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あなたと一緒にいるのに、わたしがいつもおびえていたことは

 

あなたが死んでしまうことだった。

 

20歳年上だったからなのか

一回倒れているからなのか

いつも「そんなに先が長くないから・・・」って言われてたからなのか。

 

 

いつかあなたの命の火が消えてしまうことを考えたら涙が出てしまうんだ。

 

 

彼とわたしが

初めて一緒にみた映画のワンシーンに

 

亡くなった人が黄泉の国に電車で帰ると

先に亡くなった家族が、黄泉の国の駅で待ってるっていうシーンがあって。

 

 

わたしは『あぁ!!これだ!!』って思った。

 

 

順当にいけば、彼のほうがわたしより先に死ぬはず。

 

わたしもいつか死んだら、彼には駅に迎えにきてほしい。

 

 

彼がそうしてくれるんだって思ったら、自分が死ぬまで思いっきり生きれる気がしたの。

 

彼に対して抱いてた死へのイメージが、

彼が先にこの世界から消えてしまうことが

すこし幸せな方向へ捉えられるようになったんだ。

 

 

 

まだまだまとまらないし、書ききれない。